クライミングジム R&F

あと一手を伸ばす

2018年4月26日 by 宮嶋悠

こんにちは、スタッフの宮嶋です。わけあってしばらく登れないので、回顧的な話になりますが思い出したことを書こうと思います。

 

◆ 気合いの一手

クライミングを始めたとき、周りのアドバイスで「気合いだ!!」ってよく言われました。一見雑なアドバイスも、続けていけばいくほどその深い意味に気づかされます。

私は体力も持久力もないので、人よりも全力を出し切るということが苦手で、「そこだけやればできるのに・・」と悔しい思いをしたり、不完全燃焼な登りになってしまうことが多かったです。最初は「あ~できなかった またこんど」まあいいや って感じでのらりくらりとやっていましたが、だんだんそれも恥ずかしく未熟に思えてくるようになりました。

全力で登る 渾身のトライ ってどうやったらできるのだろう。いつも全力を出し切る前に力尽きてカッコ悪い登りをしていた自分。

そんな中、胸に響いたのがロクスノで見かけた年配の方の記事でした。ずっと登りたい課題があって、それに挑戦し続けているのですが、自分に老いを感じ始めます。いつか登れるだろうとやってきたけれど、ある日「いつかは、ない」と断言します。この先可能性が上がっていくことはない、チャンスは常に今。

私のような甘い考えでは何も登れないんだなとを改めて思って、でもどうやったら未熟で非力な自分の登りを変えられるのか、考えていました。まずは力尽きそうなところで一手を伸ばす、そして掴むにはどうしたらいいか。とくにそこが核心の場合、最大の力を出したいわけです。

 

◆ 地道な努力と工夫

やらなきゃいけないことはすぐ思いつきました。持久力を伸ばすこと、なるべく省エネで登ること、パンプしないように登ること、コレしかないというムーブをイメージして、選択、決断すること。

持久力は長く壁にいないとつきません。理想は長物、リードを数多くこなすこと。けれどこれは続きませんでした。周りにはボルダーのジムばかりだし、そこで長物をやるのは正直迷惑だからです。せめて・・と思って少しやっていたのはサーキットです。3級サーキット。よく勘違いされますがたくさん登れば力になるわけではないです。ムーブを隙なく完成させないと強度高めのサーキットは続きません。ムーブが汚くなるくらいなら休憩を入れる。大丈夫なら休まないですぐとりつく。苦手だったので毎週もできませんでしたがこれはいい練習でした。

省エネで登るというのは、ムーブに無理をなくすということでもあります。極力全身をバランスよく使うこと。そして呼吸を整えるということです。パンプしないように登るためにも呼吸はとても大事です。息をしているのは当たり前ですが、そのタイミングや方法でかなり体への還元度が上がることに気づきました。

 

◆ 呼吸でエネルギー補給

ココ!と警戒していたところで息を吸って動くこと。息を吸うとまず頭がクリアになります。決断力が上がります。「次のホールドを取る以外に他にすることは無い」(これも誰かの記事)とれたらまた息をする。さっきの全力をリセットして冷静になって次のムーブを思い出す・・その繰り返し。

肩で息をするとバランスが崩れるので、お腹に力を入れたまま、とくに下半身に力を入れて上半身を休ませながらしっかり息をする。ぶら下がる感じで肘をがっつり伸ばす姿勢で息をするのは意外と良くないってことに気づきました。アップの時こそ腹に力を入れたまま呼吸をする、しばらくそこで呼吸しじっとしている。すぐに下りない。余裕があるときこそしっかり息をするっていうのが大事だと思いました。習慣になりますからね。

呼吸も登りもリズムなので、それを感じることが大事なんですかね。ジムで人を見ていると、いいリズムの人と、リズム取ってるんだけど悪いリズムの人がいます。そうやって人を客観的にみることも大事なのかなと。

 

◆ 決断のためのオブザベーション

3つめに大事なのは、迷ったところで決断するということです。もちろんオブザベーションができてる前提です。不明なところは2パターンは考えておく。それを細かく覚えている記憶力。で、現場処理でどちらかを選んで動きは迷わない。ここはめっちゃシンプルですね。この後も呼吸を忘れなければ「あともう一手」が出るようになりました。

このやり方が安定してからは・・前はここで力尽きていただろうな、てところでは落ちなくなり、それでも詰まったところは再度やってもサクッとはできないということが多くなりました。

ちなみにオブザベーションが苦手な方は何度もやって学習するしかないです。ただそれにはそのための時間と体力と気力は必要です。そして何より「落ちても大丈夫という環境」です。ジムや低い岩でランディングが良ければ平気ですね。

 

◆ さいごに

こうなるまでに、誰かが手取り足取り教えてくれたわけではありません。そうなのかな?ということをヒントを探しながら自分で考えながらやっていくわけです。それはそれは地味な作業と努力の積み重ねです。できないことを突き付けられたときに、結局何が自分を変えるかって毎日登り続ける中で地味に工夫してやっていくしかないのです。明日に変わるわけじゃない。人によっては面倒でつまらないことかもしれないですけど、ある意味安心感もあります。近道はないんだからこれでいいんだと。

渾身のトライ、そのあと一手を伸ばすために、どれだけ日々の小さい努力があったか。簡単にその時の気持ちや気合いをぶつけることは簡単でも、本当の勝負をするにはこの地味な努力があってこそなんですね。

しばらく登れなくてもこの気持ちをまた思い出したいです。

 

 

普及と変化

2018年3月5日 by 宮嶋悠

こんにちは スタッフの宮嶋です。オリンピック日本健闘していましたね。あまりスポーツ観戦はしない方なのですが、オリンピックならではの違った盛り上がりを楽しめますね。

とうとうクライミングもオリンピック種目になって、2020年にはその姿がお披露目される・・そんな光景がより想像しやすくなりました。オリンピックで人目に触れれば、クライミングに縁のない人たちの関心も高まります。ではその人たちはクライミングに対してどんな印象を持つでしょう?今回はオリンピック種目になりかつ街中で流行することでクライミングはどう変わっていくのかを考えてみたいと思います。

 

 

クライミングの二極化

 

クライミングにまつわるキーワードをならべてみます。

岩(ボルダー、岩壁)、登山、氷、自己管理、自己責任、カラフルなホールド(人工壁)、アウトドアレジャー、コンペティション・・ここから分かりますが現在のクライミングには対局の要素が含まれています。

それは冒険(自然)であることと、競技(人工的なスポーツ)であることです。

クライミングが街中で普及することで、この二つの性質は切り離されていくと思います。それまでは何となくこの境目が曖昧だったものが、オリンピックで人口壁に焦点を当てることによってハッキリと分離していくような気がします。

 

 

自然と人工壁 — 冒険と競技の世界

 

まず考えられるのは、自然の岩(山)と人口壁の両方で一人の「選手」が活躍していくことが困難になっていくのではないかということです。活躍の場が「オリンピック」ともなればあっちもこっちも両立するのはとても大変そうです。しかもスピードを含めた3種目です。岩で必要な精神力・技術体力も並大抵のものではありません。

一人のクライマーにとって、オリンピックがクライミングの最大の目的で、それ以外の自然への挑戦は二の次なのでしょうか。もちろんそんなことはありませんよね。

けれどもこの二つはそれぞれ独立していく過程にあるようです。

経済的な理由もあると思います。以前 Rock & Snow のダニエルウッズのインタビューで アメリカではスポンサーは岩への挑戦には資金を出すけどコンペはほぼ自費。と答えていました。国の自然の広大さも違うので、考え方も違うのでしょう。アメリカは大きな自然に恵まれているからですね。

クライミングは好きだしジムには通っているけど、ワールドカップやジャパンカップで優勝するような人は知っていても、岩で活躍するクライマーはよくわからないし、そもそも岩が想像できないし危ないから興味はない・・ なんてことにもなりそうです。

それに、一般人が街中でクライミングに出会えば、登る人は「消費者」「お客さん」であり「安全・安心」を求めます。クライミングの印象に偏りが生じるのも無理はありません。

ちなみに・・便利だなあと思うのは、YouTubeで海外の岩場や色んなジャンルで活躍しているクライマーが見れます。Epic TV とかすごいです。Reel Rock Tourもすごいですけどね。バンフ映画祭とか。

 

 

クライミングはしてるけど・・ 観る人 と 登る人

 

プロとそうでない人、選手と観客 という分離もみられるような気がします。登ってるからには 選手、プロ、グレードなど関係なくクライマーは同じクライマーではないのでしょうか。

強くなりたいと心から思ってる人、強さって何だろうって真剣に考えてる人こそ、プロとか表面的なグレードや肩書ではなくて自分なりの答えがあると思うんですよね。周りがすごいと言ってるからではなくて、自分がすごいと思ってるかどうか。自分に響くかどうか。クライマーは同じクライマーでありたい、でいいと思うのです。

そこも分離してほしくないなと心から私は思います。

だってクライミングは自分のものだから。プロや選手だけのものではないんです。

クライミングの普及がこれらの分離をどうか促しませんように。クライミング(ボルダラーじゃないか( `△´)ノ とかは置いといて)が好きなら、自分がクライマーであることがそれを止められると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

重たい文章って 書くのつかれますね。

アップ談義

2018年1月22日 by 宮嶋悠

こんにちは。スタッフの宮嶋です。今日は体が動かないので久保さんからお題をもらってブログにしようと思います~

 

では今回のお題「アップ」について。

クライミングのアップ = ウォーミングアップ じゃない!(By久保さん)

勘違いしてんな!てめーら!と言わんばかりの勢いかもしれません笑 お気をつけ・・

クライミングは確かに繊細です。もちろんほかのスポーツが繊細じゃないというわけではないです。クライミングは遊びの域を超えている人がたくさんいます。プロでなくても、繊細な領域に達していけるのです。

なのでアップもテキトーでは駄目ですよ。というのが久保さんのお題です。テキトー というのは体が温まればOK!というかんじです。

じゃあなんで温まるだけでは駄目なのか。走って全身の血流をよくして関節の動きを良くすれば球技とかできそうなのに。クライミングはそれじゃダメ。理由をまとめると以下の3つ

 

理由①

クライミングは・・非常に可動域の広いムーブを伴います。おそらく・・ほかのスポーツに比べて無理な動きが多いです。それは対人ではなく、対自然(人口壁はその模造)だからです。ただ素早さはそこまで必要ないので、きちんとアップすることで故障を避けることはできます。

 

理由②

第二に…クライミングは指から力を伝えます。以前「保持力強い人の解説書」でお伝えした通り、それがすべてということではありませんが、ホールドを握ってムーブを起こすのが事実です。極力他の部位(脚や背中、腹)でカバーして登るのが良いですが、まず指から握らなければいけません。しかしサルから進化して人間の指の筋肉(前腕)は細く退化し、独立していたそれぞれの筋肉は隣同士癒着しています。つまりとてもか弱い筋肉を主としなければならないのです。

そしてこちらも可動域という点で、ホールドが悪くなるにつれ、指は反り返る方向に力がかかります。腱は本来握る方向にしかついていません。それを逆に引っ張ったら・・当然相当な負荷であり下手をすれば損傷します。

 

理由③

どんなムーブや課題でもすべてバランスよく体の各部筋肉を使うとは限りません。例えば 指力主体のカチ課題、胸筋や背筋など大きな筋肉をつかうパワー・スローパー系、挟み込み系、脚メインのスラブ・垂壁、体幹と脚力を要し体重がフルにかかるルーフ課題。

課題やホールドによって、使うところと使わないところが出てきます。とくに指は元気だけど体が元気じゃない、体は元気だけど指が開いてしまう。気づかず酷使していた部分の動きだけ悪いなんてこともよくあります。

つまり、その日の体のサインに気づかず登るとケガをしてしまうのです。クライミングの持つ繊細さ・複雑さゆえです。

 

いきなり負荷のかかることやる人は危なっかしい!(by久保)

それは上記の理由でしょう。自分の体の状態を知らずに難度の高いものに挑戦…ケガしてしまいそうで心配。ってことですね。

そりゃ、若けりゃいいと思います。仮にケガしたってすぐ治るんだから。けどそれはその時だけの特権だと私は思います。よく年齢が上がるにつれて、「昔は体を壊さなかった。歳だなあ」「若いっていいなあ」「昔みたいに登れない」という方はハッするのでは・・。自分の体のサインに気づかず、アップの質を高めてこなかったからかもしれません。

 

まとめると

アップする = 自分の体の状態に気づくこと

ではないでしょうか?確かに限られた登る時間の中、あまりに長々とアップしていられません。そんなときは自分のホームジムにある課題の質を知り、アップに適切な課題(指だけでなく全身を使ってゆっくり動ける無理のないもの)(ココ!という筋肉・・肩甲骨や脚力、広背筋など・・をメインで使い、その筋肉の状態がわかる課題)を自分なりにピックアップする必要があります。

残念ながらそうでない課題もたくさんあります。そこはジム側の努力する点ですね。アップに最適な課題を用意しなければなりません。

ちなみに、指(前腕)のアップにはキャンパボードにぶら下がるのも◎です。だんだん血が通ってきます。

自分でやるべきことを決めておけば、アップに必要な時間も短縮できますね。そのあとに、今日やるべき課題(やらないほうがいい課題)がみえてくるはずです。

全身が程よく動いてくれば、体の各部の連携も良くなってきます。そうなると無理なく動けるし、無理な場合は感知できるでしょう。

久保さんのよく言う 脱力して登る はこのことですね。

 

■ アップで気を付けることまとめ ■

私なりにアップで気を付けることをまとめてみました。

・アップにふさわしい課題を選んでおく

・脚から初動が起こせるように注意。つま先の感覚(スラブや垂壁が◎)

・肩甲骨と広背筋の動きを良くする

・指の状態をみる(元気かどうか)

・お腹に力を入れて、絶対にゆっくり動く。その間に息をする。

・少しでもパンプしたらすぐ下りずにしばらく壁で息をする

・これらをやるのが面倒なら登らない!

・体がすぐ動かせるようレスト日にストレッチ

 

やり方は人それぞれですが、何かひとつでも参考になればと思います^^

 

 

グレードが「カラい」ワケ

2018年1月12日 by 宮嶋悠

新年あけましておめでとうございます。

厳しい寒さが続きますね。ぜひこんな時はジム遠征修行にR&Fに来てほしいです~^^

遠征といえば・・よく他ジムに行くといつもより登れなかったりしませんか?実際ジムによってグレード感もさまざま・・ということもあります。今回は「なぜグレードがカラくなるのか!?」について考えます👓

 

理由は単純に二つ

 ①強い人が多くて、その人たちの求めるレベルに合わせている(実際難しい)

 ②他ジムから来てそのジムに慣れていない(自分に原因がある)

 

①について

基本的に、ホームジムのお客さんにレベルを合わせたいものです。

自分の中に、スタンダードとなるグレードがあります。例えばそれが3級だとします。アップではなく、サーキットで登り続けて精度と持久力を上げていきたい/オンサイトグレード。「強くなりたい」と考える人は当然このスタンダードを引き上げれば、最高強度も上げられる と考えます。

どんなレベルの人も、最高グレードだけ打ち込んで強くなれることは稀です。あるとしたら相当に打ち込んで絶対的に結果を出し続けられたときのみです。たいていの人は最高グレードだけをやっても、ゴールまでいけないし、局所的な疲労が抜けなくなる上、トライ数は減るので体がなまっていきます(-_-;)

すごく平たく言うと、最高強度を上げるにも基礎練が大事ってことです。基礎が3級(仮に)とすると・・3級を引き上げると当然他のも悪くなってしまう・・1,2級は3級よりしっかり悪くて当然。果てしなくなります。。で、4級5級の差が広すぎてもだめです。気づいたらすべてのグレードが悪くなっている・・

強くなりたい人は、たいてい「キツイ=伸びしろがある」とポジティブに感じます。理想を求めた結果こうなってしまうのです(;´・ω・)ジム側としては悪気はないのですが反省ですね。。決して威圧的なわけではないのですよ。

ちなみに、強くなる志向の大きいジムで、他ジムから遠征して登れなくても、恥ずかしいことは全くありません!できそうな課題ばかり探さなくても全然だいじょうぶ!なぜなら強い人は、強くなるために壁にぶつかって頑張る人を温かく見守ってくれるからです。気兼ねなくチャレンジしましょー⁑

 

②アウェイのジムに行った場合

他ジムに行って「このジム辛い!」と思ったことありませんか?

主観で判断したくはなりますが、まず自分のオンサイト能力(クライミング能力の総称といってもいいのではないでしょうか❓)や経験値を振り返ってみてください。

以前のブログ「クライミングの幅と自由」でクライミングはグレードよりも幅だとお話ししましたが、幅のない人は他ジムではホームジム並みに登ることはできません。壁の形状、ホールド、セッター、ムーブなどの違いで登れなくなってしまうのです。とりわけ苦手な要素が多いかもしれません。

そして何より・・何回トライしたか。まったく違うはずです。

新しいジムや岩に行くと、新たな体験ができます。それを幅を広げるチャンスと思いましょう♬ まずはいつもと何が違うのか?をしっかり観察し考えましょう。ホームジムでも普段どれくらい自分が考えているかが問われます。

自分や課題を否定せずにがんばりましょうね^^💛謙虚な気持ちもだいじです。 どうしても難しく感じて心折れてしまう場合は、ほかの人に相談してみましょう。

 

Be Positive!②

2017年12月18日 by 宮嶋悠

前回の続きでーす^^

では ぶち当たった壁はどうやって乗り越えるのか!?です。Be Positive!

「ぶち当たった壁は、超えなきゃならない」

かっこいい言葉ですね~。中嶋徹さんの・・ その壁が避けられるものであったとしても、自分の苦手な壁だったとしても、です。ぶち当たったんだから挑戦しなきゃいけない。

それは クライマーだから なんでしょうか。

普通に人生を歩んでいくのに、たまにはラクしたり要領良くやるのも大事なんですけどね。クライミングは特別。

 

あなたにとっての壁とは。

例えば言い訳ありますよね。全然言い訳は悪くないんですよ!?それから逃げ続けるのがだめなんです。立ち向かいたくないなら受け入れて自分の姿勢をみつけてほしい・・逃げ続けてやるなんて不毛すぎる・・( 一一)

・歳だから(若いからできる)

・リーチがないから(身長があるからできる)

・体重が重いから(軽いほうが登れる)

・登る時間がないから(たくさん来てれば上達する)

・モチベーションがないから(もうつまらない・伸び悩んでいる)

・けがをしている(痛くて登れない)

 

とりあえず強調したいのは、もって生まれたものを否定しないこと。年齢もそうです。今まで生きてきた時間/誰かのために費やした時間は無駄でしたか?そんなわけはありません。無駄なものは一個もないです。その時間を否定しないこと。全部クライミングに活かせると思ってほしいです。

・リーチがない → 人とは違ったムーブの組み立て、ほかの人がやっていないことに挑戦する強い気持ち、距離を出すための体のバネを鍛えること、その反動に耐えうる強い体。もちろんそれを支えている保持力。できることいっぱい!

・体重が重いから(軽いほうが登れる) → 筋肉がつきやすい/フィジカル強くすれば最強! でも軽やかで流麗な登り(軽量系)と、芯のある安定した登り(重量系)・・タイプが違えどどちらも素晴らしいクライミングです!どっちかを手に入れましょう!

・モチベーションがないから(もうつまらない)→ いろんなアプローチでクライミングについて考えてみてはいかがでしょうか。例えばクライミングのアクセス問題について記事を読んでみる。他人(プロでもアマでも)のブログや本を探して読んでみる、未知の岩に行ってみる、ケアについて勉強してみる。DVDやYoutube見て好きな登りをみつける。「やめたくない」と思うならぜひ試してみて。

・けがをしている → けっこう前のブログにも書きましたが、けがをするのは自分の弱点を突かれたからです。治しながら登ればさらに強くなります。ゼッタイです。http://www.r-and-f.info/2015/07/%E3%82%B1%E3%82%AC%E3%81%AE%E5%8A%9F%E5%90%8D%EF%BC%9F/

 

自分にとっての壁

 

なんだか自分の話もしないと漠然としすぎて伝わらない気がするので少しだけ・・

私は始めたのは22歳の終わりごろで、スポーツもやったことがなかったし(学校の体育も2・・)そもそも競争だったり勝ち負けというだけで面倒くさい・・前に出たい子だけがやればいいとずーっと思ってました。

この年齢が早いか遅いか、それは人それぞれ感じるものが違うでしょう。少なくとも、子供のころからやっていたら、コンペばかりで競争の渦に入れられてきっとクライミングではなく単なる競争をやらされていたのでは・・と思うとこの年齢でよかったと思います。社会人になりたての年齢。楽しい努力があると教えてくれたクライミング。体を動かすのが苦手でも、自然の中で自分の体を自由に生かせる方法。

楽しいだけでやっていましたが、いろんなことを吸収したいと思ってやってるだけでたぶん上達はしてきました。

で、突然国体県代表のおはなし(話めちゃとんだ)。そこでコンペの世界を少しだけ体感しました。コンペ=クライミングだとは今でもあまり思ってないけど、コンペが教えてくれたことはオンサイトの重要さ。もともと運動能力や体力のない自分にとっては、たくさん打って登る、よりもオブザベをして壁の中で冷静に判断してチャンスを逃さず(その一回の体力を無駄にせず)登りきる 方が自分の体に合っているのでは、と思ったのです。単に体力がないだけの苦渋の策です。

もちろん持久力がつくような登り方は試みていますが、ロープや長物を日常的にやるわけではないし、すぐにそんな力はつかないので、とりあえずコンペに向けてオンサイトトライをひたすらやってました。

つまり

・体力がない という言い訳 → オンサイト能力を上げて無駄打ちをしない。で克服する

です。じゃあオンサイト能力を上げるのに何が必要なの?って話ですが長くなるので今はやめときます。ただここを自分で考えることが大事なんですよね。考えることができる人、それを実行できる人は十分それでクライミングが充実するんじゃないかな。弱い自分と向き合うこと。

またMって言われそう(*´Д`) けどこれって十分前向きじゃないですか?笑 そしてこれが楽しいんです。なんとなくやってるだけなんてつまんないから。

 

ポジティブに、行きましょう♪せっかくクライミングに出会えたんですから^^

Be Positive!①

2017年12月4日 by 宮嶋悠

こんにちは スタッフの宮嶋です。がっつり寒くなって開店早々新規のお客さんはほとんど来なくなりました~。一般?の方々はこういう時どこに行くんだろう?温泉かな?といったらジムのお客さんに「ピンポイントすぎ!」と突っ込まれました。けど、大型の銭湯施設は岩盤浴もあって筋肉痛を抜くにはぴったり!しかも漫画もあって快適(ちはやふる お勧め)。もちろん岩帰りの温泉もいいですね~。

 

さて今日は・・いつもの堅ーい内容をより軽く考えたいと思います。楽しむことなので軽く考える!

そもそも、「楽しい」ってなんですかね。ラクなことが楽しいんでしょうか。なら最近普及してるケータイゲームなんてとっても楽でたのしいですよね(やったことはない)

そうそう、「楽しい」の中には「苦しい」「辛い」「痛い」は入ってないんですよね。たぶん、ボルダリング を初めてやりに来た方でがっかりする方は、思いのほか疲れるし痛いし苦しいし出来ない・・ から二回目はないしやっても月1くらいでしょうか。

この「苦しい・辛い・痛い」にどれだけ対応できるか がクライミングを「楽しむ」コツが隠されています。そして、人生100パーセント楽しいわけがありません。聞いた話ですが、難がない人生は無難と言えます。無難って楽しくはないですよね。つまり、クライミングをずっと楽しめる人は、人生を楽しめる!かも。

ジムのお客さんを見ていると、ある程度年齢を重ねていたり、仕事や子育てなどで苦労している方の方が、継続しているし力を伸ばしているように見えます。苦労や痛みへの向き合い方を知っているんでしょう。

 

自分の話になりますが・・私は小さい時からしたくないことを頑張ったりしたくない我慢をしてきたように思います。だから、やりたくないことだけどやらなきゃいけないこと や 不向きなこと、自分にはないものを手に入れることが、我慢すること が「偉いこと」でそれが成長だと思っていました。けど、人生で初めて、努力は楽しいものだとクライミングが教えてくれました。これまでの辛さで、クライミングでの痛みや苦労が、本当の辛さではないと分かるからかもしれません。

◇ ◆ ◇

そういえば、去年の年末・・岩に行けず登る場所を求めていつもと違うジムに行きました。オープンラストで一人で登ってました。31日、ほとんど人はいませんでした。そこにいた大学新卒の男の子。まだ始めたばかりっぽい。でも年末にひとりで黙々と登るくらいだからハマってるんでしょう。

上達しないことに悶々としているみたいでした。自分が何を言ったか覚えてないけど、新社会人のその人は「僕は、今までの人生で楽なほうばかり選んできたから、弱いままなんです」とか言ってました。クライミングを始めて痛感したそうです。出来ないことや痛いことに自分から挑んでいかないと強くなれない。ごまかしや嘘は通用しないってことに気付いたそうで。気付いてヨカッタね

 

その人は今頃どうしてるかなあ~。強くなってるかな~。続けてるかな~。人生でクライミングに出会って、何かが変わったってことですね。まあ仕事もちゃんと続けててほしいですね笑

では次のブログでは ぶちあたった壁を乗り越えるために どういう考え方があるかを箇条書きで書こうと思います。すでに心得てる人でも、文章を目にするとよりスッキリするかもしれませんよ♪ Let’s be Positive! (^O^) JJ

四国ロックトリップ

2017年10月30日 by 宮嶋悠

こんにちは。スタッフの宮嶋です。私は10月天気が落ち着かない中、晴れ男に連れられて四国RockTripに行くことができました!

去年もですが、行くたびに本当に多くのことを感じます。

 

NIYODO LOVER という仁淀川のトポが公開されましたが、内容が深いトポです。グレードやトップアウト、競争を超えたクライミングの物語として、初登時の記録が文章で載っています。思いの伝わるとても素敵なトポでした。自由なクライミングを求める方には、是非四国とこのトポはおすすめです。(トポの文中でもこの言葉が使われています)

自由なクライミング 逆に不自由なクライミングって何でしょう。

四国はなんといっても「登る」以外にほとんど手が加えられていないのが特徴です。下地、アプローチ、駐車場、ティックマーク。これらの要素はほとんど加えられておらず、なるべく自然のまま残されています。その分、安易に手を出して飛び降りることができなかったりしますが、それがクライミングだと受けめて欲しいという願いが込められています。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

4泊5日四国に行き、Niyodo Lover に出会って、自然のまま残されている沢山のボルダーに出会うことができました。ボルダーが自然なら・・その周りもきれいな川、山、歩きにくい道があります。もちろん虫や動物も。10キロほどの荷物を前後にしょって遠くから岩を眺めては川へ降り歩き探し、ラインを見つけて登る。最終日、私の足はふらふらでした。けど幸いにも登る体力は別腹でした笑

見渡す限り岩だらけ・・自然を見つめて探し、歩き、選んだラインを好きなように登る というプロセスは、まさに自由を感じました。岩と川、山と空に囲まれて岩を登るという感じです。ここにyou tubeを取り入れなかったことも自然のままを登るという自由さ、解放感がありました。

道具や環境は人を締め付けるものでもあるなと思いました。

日々の強くなる努力は、このためなんだと。自由を手に入れるため。

岩が人に元気を与える といったのは平山ユージ氏ですが、まさにこのことでしょう。

 

 

何回も何日もトライし、完登者の動画を確認し、コンディションの良い日を選んで岩を登る。それも限界を押し上げたり結果をだしたりするのには必要なことですが、私にとって四国ではそれは違いました。

私たちが行った日はとても暑く、雨待ちの湿度が高い状態でした。岩に着くころにはTシャツはびしょびしょ。岩は照りだされていました。河原のホールドは粒が荒くつるつるで、そんなに難しくないような一手も・・取った後にずり落ちる。 そんな中かっこいいと思える岩を登り切ったのは大きな成果でした。

あえて課題名は言いませんが、とにかくスケールがでかくてロケーションが最高。谷にめちゃ大きな岩があって、その上に乗っかっている大きな岩を登りました。つまり下地は岩です。マットからはみ出ることは絶対ありませんが、すぐそこは谷底です。午後の遅い時間から登り始めて・・登り切ったころには薄暗くヘッドランプをつけていました。上部はもちろんバラせないので、いくつか用意したイメージを頭に叩き込んでつなげのトライ。やっぱり焦りましたがイメージを形にしてリップをつかむことができました。情報はなんとなくついたチョーク跡のみ。動画も何も見ていないので「わからない」という気持ちを持ちながら手を出していくのはやっぱり確信と気合しかないですね。「岩の上に立った時・・その時の気持ちで見える景色が違ってくる」と何かで読みました。 正直、振り返るのが怖いくらい谷が暗くなっていて、余計深く見えました・・。昼間はあんなにきれいだったのに。うれしいというより、頑張りすぎて気持ち悪いというのが本音でした。でもよかった。登れて。降りるときも、岩しかないので滑らないかドキドキ。自然の驚異に畏怖しながらのトライでした。

 

今日というこの日しかない、この場所しかない。暑かろうが湿っていようが、疲れていようがお腹が空いていようが・・ この時登るしかない。コンディションのいい日に行けばそりゃ簡単に感じるかもしれない。けどそうではない・・そこに大きな意味や強さ、面白さがあるということに改めて気づきました。これが岩を登るってことなんですね。

近隣に手軽に行ける恵那やフクベというボルダーがあるので、忘れがちなことだなと思いました。

四国に行くと、目が覚めたような新鮮な気持ちになれます。また岩登りに向き合っていきたいです。

 

 

本、読みませんか★お勧め3冊

2017年9月9日 by 宮嶋悠

こんにちは~スタッフの宮嶋です。なんて涼しいんだ急に!秋ではないですか。秋は岩本番ともいえる季節ですが、夏どれだけ頑張ってきたかが試される時期でもありますね。岩は人を成長させてくれるわけです。
けれども毎日毎回全力出して登れるわけではありません。怪我をしたり仕事や家庭が忙しかったりすることもあります。そんなとき、ほんの少しでも時間があるときクライミングのために何をするかということです。趣味でやってるだけなんだからそこまでしないよ!って方!全然けっこうです。趣味にとどめてください。けどもう少し奥のほうまでクライミングを覗いてみたい って方!気持ちを強くしたい!って方!何よりクライミングが好きだという方!ぜひ 本を読みましょう!

 

トレーニングなどのHow to 本や、コンペティターたちの戦歴が載った雑誌、動画などを見ている方はかなり多いのではないでしょうか。けれども活字の本というのは全くの別物です。書く側の、強い思いが反映されています。それを読んでも強くなれない、自分のクライミングとは関係ないといわずに、奥行きを深めるために本を読みませんか?人の思いや歴史は、普段の自分のスタイルや姿勢を変えてくれるでしょう。そしてきっと、強さになって自分に返ってきます。
ここでは3冊の本を紹介します。

まず1冊目。これは私が初めて読んだクライミングの本です。始めて半年くらいする前でしょうか。ほんとに始めたばっかりの時に読みました。なので、クライミング初心者さんはまずこれをお勧めします。もちろん誰でもお勧めです。読んだのが7年以上前・・ なので不明瞭な点があります。

『ユージ★ザ・クライマー』羽根田治 2004 山と渓谷社

一世を風靡して今なお頂点に立つフリークライマー 平山ユージの生い立ちから現在(当時)にいたるまでのお話。クライミングに対してどのような努力をし、どのような思いでやってきたか。その情熱が本から伝わってきて、初心者の私は「ここまでやれるからすごいんだ」すごいのは才能だけじゃない お金でも環境でもない と思わせてくれました。そしてざっくりと、クライミングのスタイルについて触れ、平山ユージがどのようにそれらと向き合い順応してきたかが書いてあります。

なぜ初心者さんにお勧めかというと、ほぼスポートクライミングが樹立した中でクラシックなクライミングについて触れているので、広がりが分かりやすいのです。例えば、5,10 の5 って何なのか とか。今皆がやってるスポートクライミングが、クライミングの中でどのような位置づけなのかってこともざっくり書かれています。今の自分の環境から本の内容を想像しやすいってことですね★

 

2冊目…

『我々はいかに「石」にかじりついてきたか 日本フリークライミング小史』菊地敏之 2004 東京新聞出版局

ずっと読もうと思って読めておらず、やっと最近読みました。今まで読まなかった自分が恥ずかしい!そんな当たり前のようで知る人ぞ知る、日本のフリークライミングの歴史。図書館で借りて、面白かったのでamazonで買おうとしたら廃版なのか中古でも倍以上の値段に・・。昔の本って貴重ですね。といっても2000年台を昔には思えない。10年以上前なのに。ぜひ図書館へ!

アマゾンのレビューの一部には・・歴史書っぽくて面白くない なんて声が。いえ、これは歴史書とタイトルにあるのに、ハウツー本を期待したような浅はかな人の感想でしょう。その歴史は驚くほど短く、あっという間に語られています。その凝縮ぶり・激動ぶりがまた面白いです。しかも浅田次郎っぽいライトな語り口調で読みやすいのでおすすめ。

ただし、この本は初心者さんが読んでも・・上のような感想になってしまうかもしれません。せめて一度はロープを付けたことのある方、岩のラインを自分なりに考えたことのある方、フリーという意味・意義について知っている方、これからも長くクライミングを続けたい方 が読むとより良いと思います★

最後は・・変化し続けたクライミングへの眼差しが、自分の人生を振り返っているようで感動してしまいます。歴史というと勉強や知識として覚えるようなイメージがありますが、そんな肩肘張らずに、感情として入っていけば 十分過去へのリスペクトになるでしょう。

 

最後3冊目。

『クライミング フリー 伝説を創る驚異の女性アスリート』リン・ヒル 小西敦子訳 2006 光文社

こちらは文庫版をアマゾンで買えました。原書も買おうかと思いましたが高いのでやめました汗 これはですね、ぜひ!女性陣に読んでいただきたいです。もちろん男性にも。まっすぐにクライミングに向き合っている女性ならではの気持ちと気合が、きっとわかるでしょう。なぜクライミングに惹かれるのか。よくあるような虚栄心、競争心とは違った、女性ならではの優しく強い考え方が魅力的です。本当の強さとは何かを語りかけてくるような美しいお話です。

リン・ヒルの自伝的なものでもあるのですが、当時のヨセミテの様子やクライマーにまつわる面白い話も載っています。詳しくは言いませんが、クライマーが謎の組織に次々と消される話はドラマさながらです・・怖い。

様々なギアや技術の話も出てくるので、調べながらゆっくり読めば・・本来の冒険的なクライミングの世界を想像できます。

 

 

長くなってしまいましたが、いかがでしたか?たまにや雑誌やハウツー本、動画やネットではなく、本をじっくり読むのもいいですよ★自分の好きなクライミングの世界が、より豊かになるといいですね♬

 

 

 

強さって

2017年8月8日 by 宮嶋悠

こんにちは スタッフの宮嶋です。台風で雨続きでしたが、月曜は初心者さんとGC挑戦者で早い時間からお客さんが来てくださいました^^

 

さて、船橋ロッキーからリリースされている岩を登る人による岩を登る人のためのクライミングジャーナル『ROCK CLIMBING』3号が出ましたね。私はボルダラーですが、いろんなクライマーのお話は面白くそれぞれの哲学や思想に触れる機会があってとても貴重です。分野の違うレジェンドたちの語りは、自分のような端くれにも大きなものを与えてくれます。

3号終盤の竹内氏の文面に胸を撃たれ深い共感をおぼえました。

 

何千年もかけて自然が作り上げた岩とそれを登る人をアートとして捉える。ボルダリング=芸術。(中略)かっこよさを追求するアート。僕は今でもボルダリングはスポーツではないと思っている。そしてそう感じられる人とだけ一緒に登っていたいと思っている。ただ、思ってただけだったので、気づいたらクライミング界は真逆の方向に進んでしまっていた。

 

なので、思うことがあるのなら、やっぱり発信することも大事なのだと、このブログも拙くはありますが書く価値があるんだと思って書きます。ちなみに上の文章は、抜粋だけでは伝わりきらないし、ご本人も文章だけで伝わらないと思っているはずなので、とりあえず『ROCK CLIMBING』を読むことをお勧めします。あとDVD観るとか。あといろんな岩登りの人のブログを読むとか。

 

 

テレビCMで 塾や家庭教師 この夏はYDK(やればできる子) を見ていてふと思いまして👓

勉強が嫌いな子は、勉強が出来ないから嫌い。面白くない。それをできるように指導して、勉強を楽しくする・・ というのが多くの塾や家庭教師たちの使命。

なんかクライミングでもこんなこと言う人がいるような。出来れば楽しい、出来なければつまんない💣

けれども学者さんとなると、どうでしょうか? 彼らがやってるのは、わからないこと・未知の世界への探求であって、正解が見えていることではありません。謎だから面白そう、すごそう と思ってやっているはずです。そしてその人たちが先端を走っている。

クライミングも、つまりクライマーも 出来るかどうか分からないけれど、面白そう、カッコいい、わくわくする・・ 出来ないことや未知のことだからこそキラキラしてきます。そしてその問いを自然が与えてくれるのです。

なんか似てませんか。笑 出来ないからつまらない と思ったとき、そこにクライミングの神様はいません。同時にクライマーでなくなってしまうかもしれません。クライミングの神様はその先で待ってます。

 

強いクライマーって何なんでしょうか。強さってなんだと思いますか。というか、正解は一つだと思いますか❓

( コンペで優勝できる人ですか?ワールドカップに出てる人ですか? 単純にグレードが高いものを登れる人でしょうか。それともマルチにどんなジャンルでもこなせる人でしょうか。

( 他人を顧みず自分と向き合える人でしょうか。安易にムーブを聞いたりしないで自分で解決しようとする人でしょうか。とにかく粘って完登するまで諦めない人でしょうか。辞めずに登り続けているひとでしょうか。

( スタイルにこだわってノーマット、フリーソロ、グラウンドアップ、ナチュラルプロテクションで登る人でしょうか。知識のある人でしょうか・・。

こんなにたくさんのキーワードがありますが、だいじなのは自分が思う強さが何かを考えているか ってことだと思います。だから正解はひとつじゃないです。クライミングのムーブだってそうでしょ。

 

私は、自然の岩とか環境を美しいと感じて謙虚な気持ちで 渾身のトライで岩に恥ずかしくないような登りをしたいなと 思います。気持ちをぶつけるっていうか。ぶつけるんだけど、攻撃するんじゃなくて岩や自分と向き合うって意味で。一点に向かって気持ちがクリアになる感じ。それができれば登れなくても、それが楽しい。また次の強さを見つけた喜びもあるし。このライン(岩)にふさわしい強さになりたいな みたいな。だからこそなるべく綺麗な岩登りたいし。あんまりひと気のない場所のほうがワクワクするし。人がいると邪念が出て集中力欠けるし。

・・まあ登れないで終わることのほうが多いんですが・・その岩のことはすごく細かく覚えてます。登れてないけどね。それでも楽しい。

私のような小物がこんなことを言ったところで恥さらしに近いんですが、思ってるだけってのはよくない という話の延長です。。

 

本当に強い人はうらやましいですね。気持ちで最後のピースが埋められるようなクライミング。瞬間を逃さないクライミング。私は最後かもしれないその一手をいつも放してしまうばかりです。ぎりぎりまで頑張ってるのに。そしてどこかで、 危ないから余裕をもって登りたい というつまりさらに強くならないと無理なような・・かえって高いハードルを持ってしまうのです。でも余裕があるとまた達成感がちょっと違いますよね。ぎりぎりでも登れる気迫が欲しいんです。逃げない気持ちが。あと、ギリギリでも危険をコントロールできる能力。

やることがいっぱい、、ありすぎます。

 

 

 

 

クライミングの幅と自由

2017年6月12日 by 宮嶋悠

こんにちは~ スタッフの宮嶋です。6月になってしばらくしましたが、山の空気が意外と乾燥していて岩にいっても登れる日がけっこうありますね。

 

今日はクライミングの幅についてお話ししたいと思います。伸び悩んでいるという人にぜひ聞いてほしいお話です。以前の記事の「リピートの楽しみ方」「モチベーションについて」のまとめになるかもしれません。

ジムでスタッフをしていると伸び悩んでいるとおっしゃる方に出会います。その方々の特徴をまとめてみるとこんな感じなのではないかと思いました。◆やりたい課題をグレードで選ぶ方 ◆その結果、できずにどんどん課題を変えていく方 ◆俗にお買い損といわれる課題をやらない方 ◆自分にできると思った課題しかトライしない方。

壁にぶち当たるのは誰しもそうなので仕方のないことなのですが、これではいつかクライミングがつまらなくなってしまうと思うのです。ジムでスタッフをしている身としてはそれは防ぎたいと思っています。

 

簡単にまとめると

・低いグレードで自分の苦手な課題にこそ上達のカギがあります。しつこくやりましょー!

・課題が好きかどうか、その課題の魅力を自分なりにみつけてください。グレードは関係ないです。そうしてセンスを磨きましょー

・10回という数字は筋トレ理論に当てはまるらしいです。ロクスノのクライミング道場で読んで私は意識し始めましたが、10回やることで体も覚えるし必要な筋肉もついてきます。そして意外と10回は長いです。普段のトライ回数を数えてみてください。

・言い訳は・・OKですが、何が足りないかを言い訳にしてみてください。有力な言い訳をみつけましょー 弱点をつぶせば強くなれます

・限界を自分で設定するのはつまらないのでやめましょう。いつかはできるかもしれません。クライミングに大事なのは気持ちです 何より、ネガティブな言葉はがんばってる人を傷つけます

 

そして。。「伸び悩む」というとタテのベクトルばかり意識してませんか?

グレードがタテだとすると、ムーブや体の使い方、ホールディング、メンタル、危機管理、変化に対応する力・・これらがヨコ、クライミングの幅だと考えます。

 

私はクライミングは幅だと思います。

強いとは 自由になることだと 思ってます。自由はタテの方向だけではありません。

他のスポーツもそうだとは思いますが、クライミングは単純にスポーツではなくて、自然が教えてくれることが多いです。自然が、岩が自由になることを教えてくれます。ジムでもそれを疑似体験できます。そのために課題は沢山あり、クライマーは課題や岩を見つけていくんだと思います。

 

自分たちの体はなんのためにあるんでしょう。社会で働いて家族を養ったり税金納めるためにあるんでしょうか。親孝行するために生まれてきたんでしょうか。それも大事なことですが、自分が自分のためにいると思えるのが 私にとってはクライミングです。自由になりたいから強くなりたいです。

誰もが強いと思っている人は、幅があるものです。強さは幅を持った結果として、タテにも伸びるのだと思います。

 

伸び悩んでる方、眠っている体の部分は沢山あるのではないでしょうか。せっかくクライミングという自由に出会ったのに、タテのベクトルしか気づけないのは勿体ないです。背伸びして辛いなら、易しくて素晴らしい課題にも目を向けてください。ジムだけではなくて自然を大事にしてみてください。岩が何か教えてくれるかもしれません。謙虚さと向上心が、今までとは違って見えるかもしれません。

 

なかなか自由の利かない世の中だからこそ、クライミングしている間はのびのびとしていたいですね(^^)