クライミングジム R&F

2017年2月27日 by 宮嶋悠

保持力強い人の解説書

こんにちは スタッフの宮嶋です

今日は保持力について私が純粋に思ったことを書こうと思います。なんの根拠もありませんが、クライミングにおいて保持力って何なのか独特に掘り下げたいと思います。※キャッチ―なタイトルにしてごめんなさい。読んでほしいのは赤字と最後の章だけです。

 

指の構造ダイジェスト

クライミングを続けてきて保持力という言葉を耳にするものの、それがはっきり何なのか分かりません。そもそも保持力ってきちんとした定義ってないような気がします。単なる指の強さを保持力と言っているのでしょうか? でも指っていろんな持ち方があるし、持ち方によって使う腱や筋肉が違うし、肩や背中、体幹と連動するからこそ相乗効果が得られるのです

クライミングは保持力だ (手さえ離さなければ落ちない) というのはつまらない答えですが、実際壁からは指を最初に伝って体に力が入るので、指の力がだいじなのは納得です。そして他の体の部分に比べてか細い指力を鍛えまくって切り開いていくのがクライミングのかっこいいところでもあります。

指は本来曲げる方向にしか曲がらないようになっています。指の腱は手のひら側についていて、指を閉じるときにしか働かないそうです。つまり極端なカチ持ちなどで指が反対方向に反り返ったまま力を加えるときは腱はひっぱられるだけで負担が大きくかかります。あまりにひっぱる力が大きければ切れたり伸びたりします。腱が強ければ引っ張られても力を入れ続けることができるのでしょう。

第二関節を大きく立てているのなら、第二関節より腕側の腱と、手のひらと指の接続部分を使います。また第二関節を曲げる動きは深指屈筋・・腕の真ん中内側くらいまでついている筋肉を使います。パーミングやスローパーなどを持つときも、肩や胸筋と連動してこの部分を使っているように思います。

逆に、第二関節を使わず第一関節のみで つまりオープンハンドでぶら下がるのは、浅指屈筋・・肘まで伸びている腕の内側の筋肉の強さになります。

反対に、腕の外側についている(指を開く)筋肉も、内側を使うと同時にバランスをとったり手首を安定させて体のバランスをとるのに使っていると思います。

あとは、指の水かきの部分(手のひらにある指の付け根の間)にも、それぞれの隣同士の指の根元を結節する筋肉があり、これを故障すると安定して指が使えなくなります。

とにかく指の構造って複雑すぎて、最近高度な顕微鏡が発明されてやっとわかることも出てきたんだとか・・。クライミングで指をケガしてはじめて、こんなところにも組織があるんだ・・と驚かされます。

ただ、保持力さえ強くなればなんでも登れるというのはやはり誤解です。体全体を使うから登れるので、指以外に文句なければ、あとは保持力ということになると思います。

 

ホールドと仲良くなる

保持力ってこの総合的な部分だと思います。それと同時に最も負荷が少なくなるように体のバランスを取るために、体幹や肩、肩甲骨、背中、などなど諸々の大きな筋肉を使うのは不可欠です。

順番的には いい体勢を作ったうえで一つのホールドを取りに行き、そこでホールドを保持しまたいい体勢を作って次の動きを起こします。いい体勢を作るのは、指というよりも体全体だとします。次の動きを起こすのは、指のさらなる保持と体の力、バランス感覚が必要です。分かりやすく区切るとこうなります。

ではどうしたら保持力は強くなるのでしょうか?

持てないからできないというのは全くその通りなのですが、先ほどの順番で、ホールドを取れる段階まで行ければ、そこから動けなくても 保持はできている と言っていいと思うんです。

なのでそこで 持てない・保持力がないから出来ない って諦めなくてもいいと思うのです。

本当に保持力がなければそのホールドを持つことすらできません。そして最近はあまり耳にしませんが、ホールドは触り続けていると仲良くなることができます。だんだん持てるようになります。これは本当だと思います。持つのではなく最初は慣れるのが大事です。指に違和感があるまで握ったら休めばいいと思います。逆に指にくるまでやらないのは、もともと持ってる力だけしか出ていないので強くなるわけはないと思います。続けることが大事だと思います。ケガをしない程度に・・

 

保持力モンスターの気迫(読んでほしいのはここだけ)

最後に、保持力が本当にモンスターみたく強い人たちを見ていての感想です。

ちょっと胡散臭いかもしれませんが、正直に思ったことを書きます。

保持力って、持てる力ではなく、持ちたいと強く思う気持ちなんだと思います。

プロでもなければ幼少からやっているわけでもない、めちゃ強の大人の登りを見ていると気迫を感じます。彼らに指が痛いとか持てないとか そういう気持ちはないのです。あるのは岩の向こう側の世界だけなんだろうな・・ 正直頭がやばい人たちだとは思います。

仮に悪い課題で 持てないホールドが出てきたとします。でも彼らにとってそれは「持てない」ではなくて「持ってみたけどその時は持てなかった」というだけなんです。持てないと思って取にいったり、保持しようとはしてません。もしどうしても持てなかったとしても、これを登れるすげえやつがいる。いつか持てる。って思っています。

そんな根拠のない・・ と思われても仕方がないですが、できると思ってやる人と、出来ないと思ってやる人とでは 絶対に差が出るとは思いませんか。 保持力なんて頭は使いません。シンプルです。だから折れない心と気合と忍耐が一番大事なところだと思うのです。

だから、保持力がないからできない なんて言わないでほしいです。今の力で出来る課題だけで楽しければそれでいいです。でも少しでも強くなりたいと思うなら、その気持ちに忠実に ホールドと仲良くなってください。

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