クライミングジム R&F

2016年6月24日 by 宮嶋悠

巨石巡礼

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こんな本を借りてきました。どれも2003年以降初版の新しいものばかり・・

岐阜県でクライミングをしている方は、「ペトログラフ」 という言葉を聞いたことがあると思います。恵那・笠置山のペトログラフ「イルガガ(我に雨を降らせよ)」は、3段 イルガ の名前にも通じるので、ご存知の方も多いと思います。

日本国内で研究対象とされたのがそもそも最近の話なのだとか。ペトログラフ=岩に書かれた文字 なのですが、私もとても気になっていて市立図書館で本を借りたものの、さっくり分かりやすい本もなく、また分かっていないことも多いためなかなか情報を整理できないでいます。私の言葉でなんとか箇条書きにまとめるとこんなかんじです。

・そもそも起源がわからない。もしかしたら世界4大文明以前のものかもしれないということ。もしかしたら・・。 少なくとも「宗教」が確立するずっと以前の、自然と対話するためのものであったように思います。

・文字といっても、素人からみて明らかに文字だと思えるものもあるが、ただのマークだったり、意味不明の線状だったりする。ただし、目的があって人為的に彫られたものなのは確か。ちなみに、「イルガガ」はただの五角形!これで何故 雨を降らせよ と解読ができるかは、研究者の積み上げた努力と専門知識によるものなので私では説明できません・・

・パワーがあるらしく、女性が感知しやすい(らしい)

・太陽信仰との関わりが深いよう。春分・秋分、冬至・夏至に太陽が当たるところに岩を人為的に動かし、何らかの文字を刻んでいるものも。

・北極星信仰が関わってくるものもある。北極星そのものを描いたペトログラフや、北極星が見えるように岩を目印として動かしたものも存在。

・エジプトの古代文字や古代絵と酷似したものが国内で発見されている。それ以外でも、海外のペトログラフと同一のものが見受けられ、古代に遠方の国と日本国内の山中との交流があったことを示唆している。。

・戦前まで、一般にサンカと呼ばれる山中での漂白民の中に、ペトログラフを刻んでいた集団があった。ただ、サンカはどうやら差別の対象となっていたようで、戦後は姿を消してしまう。謎に包まれた文化を持っていたため、小説や映画、漫画の素材となって取り上げられているが、学説に則って研究されたことはほとんどなく、謎に包まれたままでいる。

 

正直、写真で見てもこれは文字なのか!?と疑ってしまうものもあり、もしこれらが人為的に彫られた歴史的遺産であれば、国内数あまたのボルダーのホールドひとつくらい実はペトログラフなんじゃないかと思ってしまい、恐ろしい(`△`;)ただ、写真集で、ぱっと見ただの線なんじゃと思うものをよく見ると、何かの動物の形にみえたりすると、いい意味でぞっとします。

どうして時間は連綿と流れて、昔と今はつながっているのに、大昔のことって分からなくなっちゃうんでしょうね。謎だらけ。

 

何故突然こんなことを書きだしたかというと、少しクライミングから離れてみて、岩とは何なのかを考えれば、クライマーにとっての岩がなんなのかが少し見えてくるんじゃないかなと思ったからです。

最近いろいろあるクライミング問題・・ 例えば登ってはいけないところを登ってしまったり、傷つけてはいけないはずの岩を平気でチッピングしたり、確保器を打ち付けたり、開拓をした人と、そこを訪れた人との間に軋轢が生まれたり、地域住民や岩そのもの(土地)を所持する人・守る人とそこを登りたい人との間の問題だったり・・・・ 人間社会で決められた法律で裁ける問題でもありません。もしできたとしても、クライミングがとてもつまらないものになってしまうでしょう。ただ面白がってクライミングをやっている自分ですら、心が痛むばかりです。

ものすごく色んな立場の人が 色んな考え方の人が さらに人為ではどうしようもできない/人よりよっぽど長い歴史をもつ自然が 複雑に絡んだ結果 こんな問題が起きるんでしょう。

登っている人は、それも総じてクライミングだと受け入れる必要があると思いました。クライミングが人の作ったものならば、ジムの人口壁に収めておけばいいことだと思いますが、そうではないところが奥深いところでもあるはず。オリンピックの種目にもなるようですが、自然の中に入れば、スポーツとしての競技ではなくなるわけです。

 

上記では、ペトログラフの事ばかりで、どちらかというと岩を手段として使っていますが、当然岩そのものを神様と崇めていたり、お墓になっていたり、広い意味で岩も木も自然で、山という一つの神体であったりします。自然の脅威も持ち合わせ、畏怖される存在でもあったと思います。

けれどクライミングは自然の中に人が突入していきます。自然の中に人為を持ち込むわけです。しかもなるべく自然(岩)をそのままにして、自分も極力装備などもなくありのままで登るっていう。それってすごいことですよね。自然(岩)と自分を同等の立場に置くってことです。だから言い訳している人は強くなれない笑 でも頑張っていれば、いつか岩に認めてもらえるはず笑

何かで読んだ「クライマーは人と自然の間に立って、互いの共存を図ることが出来る存在」を思い出しました。

 

ペトログラフ関係の本は、私が一人で読んでも全然整理が出来ないので、ぜひだれか読んで教えてください笑 R&Fで待ってますw

『巨石巡礼 見ておきたい日本の巨石22』 アスペクト 2011

『超古代、最古・最高・最尖端文明は縄文日本だった!』 吉田信啓 ヒカルランド 2013

『聖石巡礼 日本の巨石遺構とペトログラフを訪ねて』 小林よしこ アウル企画 2003

『山の神と日本人 山の信仰から探る日本の基層文化』 佐々木高明 洋泉社 2006

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